「赤ちゃんの鼻づまりが苦しそう。」
「奥につまっていて見えない…。」
新生児の鼻づまりの取り方をお医者さんに聞きました。
鼻の奥の鼻づまりの対処法も聞きました。
新生児は「鼻がつまりやすい」
熱や咳もなく、風邪をひいていないのに、鼻づまりを起こすこともあります。
鼻づまりがあっても、哺乳に問題がなく元気そうな様子であれば、あまり心配する必要はありません。
ただし、鼻づまりで苦しい・眠れない・哺乳がしづらいときは、鼻づまりを解消してあげる必要があります。
新生児の「鼻づまりの取り方」
無理に奥からほじくるのはやめましょう。また、市販薬などで鼻水を止めてしまうのもNGです。
綿棒は鼻先に入れる程度にしましょう。綿棒は、赤ちゃん用の小さいものを使用してください。鼻の奥まで入れると、粘膜を傷つけて鼻血が出てしまう場合もあります。
また、鼻水は、細菌やウイルスが入らないようにする役目があります。鼻水を薬で止めてしまうと、かえって体のシステムが乱れる原因となるのです。
上手な鼻水の取り方のコツ
蒸しタオルやガーゼを鼻に当てて、しばらく温めてあげると、鼻通りが良くなります。
タオルをあてるときに、呼吸の通り道をふさがないように注意してください。
また、体を温めてあげると鼻水も出やすくなります。元気な場合は、沐浴をさせてみましょう。加湿器を使ってお部屋の空気を加湿するのもおすすめです。
「鼻吸い器」を使うのもおすすめ
鼻吸い器を使う場合も、機器を奥まで入れすぎないように気をつけてください。
「母乳点鼻」で鼻づまりが解消されるケースも
<母乳点鼻のやり方>
- 母乳を少量(小さなスプーンを使って2滴ほど)鼻に入れる。
- 母乳を入れたら鼻をつまんで優しく揉む。
※これらの鼻水ケアは、赤ちゃんが手を出しくると危ないです。
手が出せないように、赤ちゃんを布団で包んでから行いましょう
どうしても鼻水がとれないときは…病院で取ってもらおう!
鼻水の症状のみ→耳鼻いんこう科がおすすめ
鼻水以外にも症状がある→小児科がおすすめ
新生児の「鼻づまり対策」
加湿器を置いて、お部屋の湿度を上げましょう。
夏場は45~60%程度
冬場は55~65%程度
加湿器がないときの代用案
- お湯を沸かす
- 濡れタオルや洗濯物を干す
- カーテンに霧吹きをかける
など
※赤ちゃんに熱気・熱湯がかからないように注意してください。
こんなときどうする?「鼻づまりで苦しそう」
どうすれば…?
しかし、一般的には無理して取る必要はありません。そのうちに自然と出てくることがほとんどです。
こんなときどうする?「鼻くそが奥につまってとれない」
大丈夫でしょうか?
また、部屋を加湿してあげましょう。
緑色・黄色の鼻水は粘りがあり、取れにくい場合もあります。その際は医療機関でキレイにとってもらいましょう。
こんなときどうする?「鼻づまりでいびきをかく」
大人と同様に、風邪を引いているとどうしても鼻がつまり、寝ている時にいびきをかきます。風邪症状が落ち着けば元に戻ります。ただし、いびきの途中で呼吸が止まる場合は、医療機関を一度受診しましょう。
病院受診のタイミング
風邪による鼻づまりであれば次第に良くなるため、しばらく様子をみてもよいでしょう。
ただし、
- 赤ちゃんがつらそう(苦しそう・機嫌が悪い)
- ホームケアでは鼻づまりが解消できない
- 鼻づまりのせいで、母乳・ミルクが飲めない
- 1週間以上、鼻づまりが解消されない
という場合は、医療機関を受診しましょう。
医療機関には、赤ちゃんでも使える「鼻の通りを良くするお薬」もあります。
鼻水が長引いて鼻が詰まると、「副鼻腔炎」を発症して、自然治癒が難しくなる場合もあります。また、風邪の鼻水かなと思っていたものが何らかの「アレルギー反応」であることもあります。
病院は、耳鼻科?小児科?
基本的に耳鼻いんこう科か小児科どちらでも診てもらえます。
新生児の鼻づまりが悪化すると…こんなリスクが!
鼻づまりが続くと、別な病気を発症してしまうこともあります。
副鼻腔炎(ちくのう症)
鼻の奥(副鼻腔)に、膿のようなドロっとした鼻水が溜まっている状態です。
緑~黄色の粘性の高い鼻水がでるのが特徴です。自然治癒が難しいケースがあります。
後鼻漏症候群
「後鼻漏症候群」とは、鼻水が喉の方へ流れて痰がからんだ咳をします。
風邪の後になりやすく、長引きやすいので、この場合も小児科や耳鼻科で、鼻腔吸引をしてもらいましょう。
中耳炎
鼻と耳は繋がっているので、鼻づまりから中耳炎を発症することがあります。鼻水には病原菌が含まれているのでその菌が耳に入り込んで中耳炎を発症します。
赤ちゃんの場合、耳を触る・頭を振る・耳だれがでるといった中耳炎のサインがでることがあります。
げんせん: epark.jp