親知らずを抜きたいけど、痛みが怖い…。
上の歯と下の歯、どっちが痛いの?
親知らずの抜歯は「上と下のどちらが痛いか」歯医者さんに聞きました。
親知らずの抜歯「上と下、どっちが痛い?」
これは下顎の方が上顎よりも骨が厚く、麻酔が浸透しづらいからです。
また、下の親知らずは「歯が斜めに生えている」「骨に埋まっている」といったケースが多いです。
これにより「骨を削る処置」が必要になると、さらに刺激が加わって手術中・抜歯後に痛みが増すこともあります。
治療の痛みを軽減する「歯医者さんの工夫」
歯科治療では、抜歯の痛みを感じさせないように、基本的にはしっかりと麻酔を効かせます(※)。
また、「できるだけ治療時間を短くする」という工夫で、術後の腫れを抑えやすくしている医院・クリニックもあります。
治療に不安がある人は、その旨を歯科医師に伝えるとよいでしょう。
(※)麻酔注射が苦手な場合には、注射前に「表面麻酔」を使用して、針を刺す痛みを和らげることもあります。
抜歯の「痛みが少ない」人の特徴
- 歯が歯肉から全て出ており、埋まっていない
- 骨に埋まっている部分がない
- まっすぐ生えている
親知らずに上記の特徴がある場合、スムーズに抜歯しやすくなるため、痛みが少なく済む傾向があります。
若い人は痛みが少ないってホント?
中高年以降の人よりも、若い人は抜歯後の痛みが少ない傾向があります。
年齢が若い方が歯を抜きやすいことが多く、処置が比較的簡単に済ませられるためです。
高齢になるほど加齢によって歯槽骨(歯がはまり込む顎骨の穴)が硬くなり、処置が大掛かりになりやすいです。
また、若い方が免疫力が高く代謝が良いので、傷の治りが早く、術後の痛みも悪化しにくいです。
【要注意!】こんな人は痛みが出やすい
- ストレス・疲労が溜まっている
- お酒をよく飲む
- タバコを吸う
上記に当てはまる人は、傷の治りが悪くなったり、抜歯後に腫れる期間が長くなったりしやすいです。
そのため、歯茎の痛みが強く出る傾向があります。
抜歯後の「痛みのピークはいつ?」
ただし、抜歯の際に「骨を削る処置」などを行った場合には、痛みのピークは2~3日後になります。
腫れのピークはいつ?
※個人差があります。
一方で、歯を分割したり骨を削ったりして抜歯を行なった場合は、2~3日後に腫れがピークになります。
この場合、腫れはピークから数日で落ち着き、通常1週間で元に戻ります。
痛みのピーク時に「痛み止め」は飲んでもいい?
親知らずの抜歯後、麻酔は2時間程度で切れてくるため、その30分ほど前に痛み止めを飲んでおくと効果的です。
抜歯後の「食事」の注意点
治療当日は、抜歯した部位に触れると痛むので、「ドリンク状のもの」や「柔らかいもの」で食事を済ませるとよいでしょう。
また、違和感や痛みが数日続く場合、しばらくは柔らかいものを中心に食べるようにしましょう。
抜歯後に「おすすめの食品」
- おかゆ
- うどん
- 豆腐
- バナナ
- ヨーグルト
- ゼリー飲料
※「常温」で、口の中に入れても「違和感が少ない」ものをおすすめします。
こんな飲食物は控えよう
- 硬いもの
- 熱いもの
- 辛いもの
- 塩分が濃いもの
- アルコール
抜歯の直後は、上記に当てはまる飲食物を避けましょう。
「硬いもの」で口をよく動かしたり、「熱いもの」で口を温めたりすると、出血・痛みが強くなることがあります。
辛いもの・塩っけが強い調味料なども、刺激が強いのでしばらくはおすすめしません。
また、アルコールは傷の治りを遅くするので、しばらく控えてください。
普通の食事はいつから可能?
「口を動かしても痛みがない」という状態になったら、少しずつ食事を元に戻してみましょう。
ただし、歯を抜いた部分で噛むのは避けてください。
抜歯後に「仕事」はしてもいい?
ただし、体をよく動かす仕事の場合は、当日は無理せず、普段より控えめにすることをおすすめします。
あまり激しく動くと、抜歯したところがズキズキと痛むことがあります。
翌日以降も、体調を確認しながら無理しないようにしましょう。
傷を早く治すために…
抜歯後の痛みが少なくなってきたら、
- よく食べる
- よく寝る
- 軽い運動をする
といった生活を心がけるとよいでしょう。
栄養を摂ったり、代謝を促したりすることで、傷の治りも早くなります。
げんせん: epark.jp