子どもがマイコプラズマに感染したら…。
どんな症状がでるのか、どう看病したらいいのか、感染予防対策のためにどんなことができるのか、お医者さんに聞きました。病院受診のタイミングも。
子どものマイコプラズマ肺炎の「症状」
マイコプラズマ肺炎になると、発熱して、喉の痛み等が出ます。
他にも、頭痛が起こる場合もあります。筋肉痛や体がだるい症状なども現れます。熱が出た数日後に、「こんこんこん」と咳が出てきます。乾いた咳で、初期は、痰が絡みません。その後、痰が絡み始めます。ひどくなるとゼーゼーという息をする場合もあります。
気づかないこともある?
症状には、個人差があります。軽度の症状で気がつかないで自然におさまる人もいるでしょう。
自然治癒する?
しかし、体力のない小さな子どもは、咳が続くと体力を奪われます。また、肺炎を発症する場合もあります。小さな子どもの場合は苦しそうな症状に気がついたら、早急に病院を受診しましょう。
子どものマイコプラズマ肺炎の「対処法」
マイコプラズマ肺炎の代表的な症状「熱」と「咳」の自宅ケアの方法を知っておきましょう。
熱が下がらないときの対処
咳がとまらないときの対処法
通常の咳止めではなく、病院から処方された抗菌薬を服用してください。食べ物は刺激物をさけて、おじややうどんなど消化にいいものを与えましょう。
どうやってうつる?
マイコプラズマは、症状がでる前から治まった後まで感染に注意が必要です。
感染経路
感染期間
その後4〜6週間程度も菌が排出され続ける場合もあります。
感染の予防
マイコプラズマは、口や鼻粘膜から感染します。この部分をマスクで覆い守りましょう。また、手についたマイコプラズマが口や鼻に触れれば感染します。手洗いをこまめに行いましょう。特に食事前には、念入りに洗ってください。
一度感染してもまた感染します。感染者がでた報告があった場合は、マスクを着用しましょう。
感染しやすい年代
学校や幼稚園で集団感染することもあります。1歳以下の発症は、少ない傾向があります。
幼児・児童がかかりやすい一方、重症化するのは、大人に多く見られます。風邪と間違いやすい症状ですが、息苦しい、ゼーゼーという息の仕方、咳が辛いという場合は、マイコプラズマ感染を疑い、早めに受診しましょう。
病院受診のタイミング
- 熱が38度を超え、2日以上熱が下がらない。
- 呼吸困難
- 息切れ
これらの症状がある場合は、肺炎を疑い病院を受診してください。
急激に症状が進行すると、歩行困難、意識障害などを引き起こすことがあります。早めに受診して、適切な治療を受けましょう。
検査の方法
治療方法・薬
マイコプラズマは、一般的な細菌とは異なる形をしているため、一部の抗菌薬には治療の効力がありません。
マイコプラズマの治療に使用されるのは、主にマクロライド系の抗菌薬となります。
しかし、マクロライド系の抗菌薬も、効かない耐性菌が報告されています。
マクロライド系の抗菌薬で症状がよくならない場合は、テトラサイクリン系やニューキノロン系の抗菌薬を使用します。
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