子どもがインフルエンザにかかった!
あれ・・・でも元気?
そんなときの過ごし方をお医者さんが解説。悪化させないために、早く治すためにどういったことに気をつければよいのでしょうか。
インフルエンザだけど「元気!」自然に治る?
子どもがインフルエンザですが元気です。このまま治るでしょうか?
インフルエンザ発症後、症状が軽い場合は自然治癒することはあります。
解熱して2日間、だいたい5~7日間程度、外出をせず、安静に過ごし、水分と栄養をしっかり摂る等により快方に向かうケースも多いようです。
病院受診は必要?
「元気だけど…様子見していい?病院いくべき?」と迷ってしまうこともありますよね。
インフルエンザの症状が出ていますが、子どもは元気です。それでも病院を受診するべきでしょうか?
症状が軽く元気なようであれば、様子を見ても大丈夫です。
しかし、いつ症状が急変するかわからないので、注意深く状態を観察する必要があります。
また、症状が軽いうちに医療機関を受診しインフルエンザの検査を受けて、症状の悪化や他者への感染を防ぐという選択肢もあります。
ケース1|感染初期で元気な場合
元気そうにしていても、インフルエンザの疑いがある場合は、医療機関で確定診断を受けたり、外出を控えて家で安静にして過ごす必要があります。
万が一、インフルエンザに感染している状態で学校等に行ってしまうと、症状が悪化したり、感染を拡げたりしてしまう恐れがあります。
家で過ごす際には、いつでも横になれる環境を整えておき、特に発症後48時間程度はしっかり様子を観察してください。
ケース2|熱があるけど元気な場合
汗をかいたら着替え、水分補給を小まめに行ってください。
発熱していると脱水状態を起こしやすいためです。高熱の場合お風呂は控えてください。
<子どもの体調チェックポイント>
- 体温を測定しましょう。
朝、昼、夕方、夜と体温を測定し、1日の熱の上がり方等を記録し、全身の状態を注意深く観察する。 - 全身状態を観察しましょう。
排尿・排便の状態、頭痛や関節痛の痛みの状態、顔色、食欲など全身状態をよくみる。
解熱剤の使用について
自己判断で解熱剤を使わず、医療機関を受診してください。
インフルエンザの場合、服用時に注意が必要な薬の成分が数多くあります。
ケース3|嘔吐しているけど元気
嘔吐物が喉につまらないように横向きに寝かせ、水分補給をこまめに行い、安静に過ごしてください。
嘔吐がひどい場合お風呂は控えてください。嘔吐が治まらない場合は医療機関を受診してくださいね。
<子どもの体調チェックポイント>
- 嘔吐物の色を確認する。(緑色の場合は要注意)
胃が空っぽだったり、胆汁が混じっていたりする場合は、嘔吐物が緑色になります。
上部腸管の閉塞の恐れもあるので、早めに病院(夜間であれば救急)へ行ってください。
上部腸管の閉塞の恐れもあるので、早めに病院(夜間であれば救急)へ行ってください。
げんせん: epark.jp