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子どものマイコプラズマ肺炎。初期症状は?自然治癒する?|医師監修

子どもがマイコプラズマに感染したら…。
どんな症状がでるのか、どう看病したらいいのか、感染予防対策のためにどんなことができるのか、お医者さんに聞きました。病院受診のタイミングも。

子どものマイコプラズマ肺炎の「症状」

感染初期は、咳や鼻水、喉の痛み、発熱がみられます。
マイコプラズマ肺炎になると、発熱して、喉の痛み等が出ます。

他にも、頭痛が起こる場合もあります。筋肉痛や体がだるい症状なども現れます。熱が出た数日後に、「こんこんこん」と咳が出てきます。乾いた咳で、初期は、痰が絡みません。その後、痰が絡み始めます。ひどくなるとゼーゼーという息をする場合もあります。

気づかないこともある?

人によっては、感染に気づかない場合もあります。

症状には、個人差があります。軽度の症状で気がつかないで自然におさまる人もいるでしょう。

自然治癒する?

マイコプラズマ感染症は、自然に治癒することがあります。その場合は、7日程度かかります。

しかし、体力のない小さな子どもは、咳が続くと体力を奪われます。また、肺炎を発症する場合もあります。小さな子どもの場合は苦しそうな症状に気がついたら、早急に病院を受診しましょう。

子どものマイコプラズマ肺炎の「対処法」

マイコプラズマ肺炎の代表的な症状「熱」と「咳」の自宅ケアの方法を知っておきましょう。

熱が下がらないときの対処

体を無理に冷やさず、暖かくして安静にしましょう。

咳がとまらないときの対処法

喉の乾燥をさけるために、部屋を加湿したりマスクをつける等の対処をしましょう。

通常の咳止めではなく、病院から処方された抗菌薬を服用してください。食べ物は刺激物をさけて、おじややうどんなど消化にいいものを与えましょう。

どうやってうつる?

マイコプラズマは、症状がでる前から治まった後まで感染に注意が必要です。

感染経路

マイコプラズマに感染している人の唾液、鼻水が飛んで口、鼻から感染します。咳やくしゃみ、痰でもうつります。

感染期間

初期症状が出る1週間ほど前から菌の排出が始まります。急性期の症状が出ているときに最も感染力が高いです。

その後4〜6週間程度も菌が排出され続ける場合もあります。

感染の予防

マイコプラズマの感染者が出た場合は、予防のためにマスクを着用してください。

マイコプラズマは、口や鼻粘膜から感染します。この部分をマスクで覆い守りましょう。また、手についたマイコプラズマが口や鼻に触れれば感染します。手洗いをこまめに行いましょう。特に食事前には、念入りに洗ってください。

一度感染してもまたかかることはありますか?
マイコプラズマ感染は再発します。

一度感染してもまた感染します。感染者がでた報告があった場合は、マスクを着用しましょう。

感染しやすい年代

5歳から14歳くらいまでの感染者が多いとされています。大人は重症化に注意です。

学校や幼稚園で集団感染することもあります。1歳以下の発症は、少ない傾向があります。

幼児・児童がかかりやすい一方、重症化するのは、大人に多く見られます。風邪と間違いやすい症状ですが、息苦しい、ゼーゼーという息の仕方、咳が辛いという場合は、マイコプラズマ感染を疑い、早めに受診しましょう。

病院受診のタイミング

  • 熱が38度を超え、2日以上熱が下がらない。
  • 呼吸困難
  • 息切れ

これらの症状がある場合は、肺炎を疑い病院を受診してください。

急激に症状が進行すると、歩行困難、意識障害などを引き起こすことがあります。早めに受診して、適切な治療を受けましょう。

検査の方法

迅速検査は喉を拭うだけの簡単な検査です。15分程度で結果が出ます。

治療方法・薬

一般的には抗菌薬を使い治療が行われます。

マイコプラズマは、一般的な細菌とは異なる形をしているため、一部の抗菌薬には治療の効力がありません。
マイコプラズマの治療に使用されるのは、主にマクロライド系の抗菌薬となります。
しかし、マクロライド系の抗菌薬も、効かない耐性菌が報告されています。
マクロライド系の抗菌薬で症状がよくならない場合は、テトラサイクリン系やニューキノロン系の抗菌薬を使用します。

保育園・学校へはいつからOK?

保育園や幼稚園・学校は、いつから登園・登校可能でしょうか?

保育園・幼稚園の場合

抗生剤を投与後24〜48時間過ぎ、熱も下がれば登園してもいいといわれています。
げんせん: epark.jp