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なぜ?耳鳴りが治らない…原因となる5つの病気|メニエール病・突発性難聴など

耳鳴りが治らない…。
キーンという音がする…。

ずっと続く耳鳴りの原因をお医者さんに聞いてみました。
要注意の症状や疑われる病気、耳鳴りが治った体験談についても紹介します。

耳鳴りが治らない…原因は?

耳鳴りがなかなか治らない場合、「病気」が原因となっているおそれがあります。
耳鳴りが続く病気には、

  • メニエール病
  • 突発性難聴
  • 聴神経腫瘍
  • 老人性難聴
  • 更年期障害

などが挙げられます。

上記の中には、治療開始が遅れると症状が慢性化してしまう病気もあります。特に、突発性難聴の場合、別の医療機関で治療を受けても治らない可能性があります。

原因① メニエール病

メニエール病になると、内耳の中のリンパ液が、過剰に溜まってしまうために、耳鳴りが続いてしまいます。

30代〜50代の女性、ストレスを抱えている人、不規則な生活をしている人に起こりやすいです。

こんな症状があらわれることも

  • ブーンという低音の耳鳴り
  • 激しいめまい
  • 難聴
  • 耳の閉塞感
  • 吐き気・嘔吐

放置すると、症状を繰り返したり慢性化したりする可能性があります。
また、悪化すると、生活に困るレベルの難聴になってしまうリスクがあります。

原因② 突発性難聴

音の振動を感じ取り、それを脳に伝える細胞が壊れてしまうために耳鳴りが続いてしまいます。

40代〜60代の人、ストレスを抱えている人、疲労がたまっている人に起こりやすいです。

こんな症状があらわれることも

  • 突然、音が聞こえにくくなる
  • キーンという耳鳴り
  • ブーン・ボー・ジーという耳鳴り
  • めまい
  • 吐き気
  • 耳の閉塞感

突発性難聴は、早期治療が重要な病気です。
突発性難聴を発症して1週間以内に治療を受けた人の内、40%が治り、50%が快方に向かうと言われています。

原因③ 聴神経腫瘍

耳の奥に良性の腫瘍ができるために耳鳴りが続いてしまいます。
40代〜50代の人に多く、男性よりも女性の方が発症しやすいです。

こんな症状があらわれることも

  • キーンという耳鳴り(ザー・ゴー・シューの場合もある)
  • めまい

原因④ 老人性難聴

加齢により脳や内耳の機能が低下することで耳鳴りが続いてしまいます。
高齢者に多いです。

こんな症状があらわれることも

  • キーンという高音の耳鳴り
  • 音が聞き取りにくい
  • 両方の耳に症状が出る

放置すると、健康への影響というよりも、生活に必要な音を聞き取れず、日常生活に支障をきたす可能性があります。

今のところ、内耳の感覚細胞を再び元に戻す方法はありません。
そのため、補聴器を使うことで、生活に必要な音を聞き取れるようにします。

原因⑤ 更年期障害

閉経前後は、女性ホルモンの分泌量が低下して自律神経のバランスが乱れやすいため、耳鳴りが続いてしまうことがあります。
40代半ば〜50代半ばの更年期の女性に多いです。

こんな症状があらわれることも

  • キーンという耳鳴り
  • めまい
  • 発汗・ほてり
  • 頭痛
  • 不安感
  • 疲労感
  • 肩こり
  • 腰痛

更年期障害が重症化すると、耳鳴りが続くだけでなく、骨粗しょう症やうつ病、高血圧などの病気を誘発する恐れもあります。

耳鳴りが治らない人は早めに耳鼻いんこう科へ!

耳鳴りを放っておくと難聴になったり、耳鳴りが残ったりするリスクがあります。
できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。

診察の際は

  • 耳鳴りがあらわれるようになった時期
  • 耳鳴りの特徴(高音、低音、音の特徴)
  • 耳鳴り以外の症状(めまい、吐き気、耳の閉塞感など)

などを伝えるようにしましょう。

病院は何科?

耳の症状がメインの場合は耳鼻いんこう科、更年期障害と思われる症状がある場合は婦人科を受診しましょう。

耳鳴りの「新しい治療法」も生まれている

新しい治療法

医師男性

これまでは耳鳴りの原因となる病気を治す治療法が一般的でしたが、昨今、新しい治療法として「TRT療法」と呼ばれる耳鳴りに慣れる治療法も生まれました。

この「TRT療法」は、耳鳴りを聞こうとすれば聞こえるけれど、普段は気にならない状態や、耳鳴りを聞いても苦痛に感じない状態にしていくことができます。
従来の治療を受けても耳鳴りが治らなかった人は、新しい治療法を試してみるのもよいかもしれません。

どこのクリニックでも受けられる治療なの?

TRT療法は、どこでも受けられるわけではありません。

TRT療法を行っている病院を検索して、受診しましょう。

TRT療法で装置を購入する際の費用目安は?

補聴器に似た装置を治療のために購入する場合、装置は自由診療の対象となり、その費用は9万円程度となります。
初診料や再診料も合わせると、全体で約15万円程度かかることが多いです。

※記事中の「病院」は、クリニック、診療所などの総称として使用しています。

げんせん: epark.jp