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うまく適応すると良い結果に ~職場、学校の人間関係ストレス(東京成徳大学 夏原隆之准教授)~

職場や学校などでは「考えが合わない」「信頼されていない」など、人間関係に悩むことが少なくない。どうしたら各自の悩みを解決しつつ、集団での活動目標に向かってまとまる力が生まれるのだろうか。人間関係での心理的ストレスを調査した、東京成徳大学(東京都北区)健康・スポーツ心理学科の夏原隆之准教授に聞いた。


人間関係のストレスと集団効力感

▽ストレスは良い影響も

スポーツのチーム内での人間関係の悩みは、ストレスの一つ。「これまで一般に、ストレスはパフォーマンス(成果)や集団効力感(チームとしての自信)を低下させる要因と考えられてきました。しかし近年の研究から、人間関係の心理的ストレスは必ずしも悪いものではなく、うまく適応することで精神的成長が促され良い影響をもたらすことが分かってきました」

夏原准教授らは、高校生サッカー選手の集団効力感、チームメートとの人間関係による心理的ストレスの強さや受け止め方、対処の仕方などについてアンケート調査を行った。

対象は、日本クラブユース選手権(U―18)都県リーグに参加する高校サッカー部(5チーム)の選手332人(平均的レベルグループ)と、最上位のJリーグユースチーム(7チーム)の選手206人(高レベルグループ)。

両グループで比較した結果、高レベルグループの方が、人間関係によるストレスのレベルが高かった。一方、集団効力感と、ストレスに対して「挑戦しよう」「コントロール可能だ」といった前向きな受け止め方をしたり、問題解決に積極的に取り組む行動を選択したりする傾向も強かった。

一方、平均的レベルグループでは「忘れる」「諦める」など、「回避」の対処行動を取る傾向が強かった。

「ストレスが強くても、課題に対処しようとすることで、問題そのものを解消できる可能性があり、それが高い集団効力感とパフォーマンスにつながっていくと考えられます。ただし、回避の行動も一概に悪いわけではない。一般社会や学校でも同じことが言えるかもしれません」と夏原准教授は指摘している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

げんせん: medical.jiji.com