ガンがあると“悪臭”がするって聞いたけど、ホント?
「癌性悪臭」はどんなニオイなのか、お医者さんに聞きました。
ニオイを感じやすいガンの種類や、ガン以外に考えられるニオイの原因についても解説します。
「癌性悪臭」って何?
「癌性悪臭」とは、ガンの進行に伴って生じる悪臭のことです。
ガンが進行すると、内臓の機能が低下したり、代謝や皮膚の状態が変化したりすることで、ニオイを発しやすくなります。
また、ガン組織が壊死し、そこに「嫌気性菌」という細菌の感染を起こすことで、悪臭が出る場合もあります。
悪臭を感じやすいガンの例
- 口臭→口腔ガン、鼻腔ガン、胃ガン、食道ガン
- おならのニオイ→大腸ガン
※ニオイを感じないケースもあります。
どんなニオイがするの?
ガンと臭いの関係についての研究はいくつか行われていますが、どんなニオイがするかについては、まだ医学的にはっきりと分かっていないことが多いです。
あくまでも傾向ですが、
- 胃ガン → 「腐った卵のような口臭」
- 大腸ガン → 「タマネギが腐敗したニオイのおなら」
といわれています。
胃ガンの場合、消化機能が低下し、吸収できなくなった食べ物が発酵するなどして、ニオイが出ると考えられています。
大腸ガンの場合は、炎症によって組織が腐ることで、おならのニオイが臭くなるといわれています。
ただし、上記のニオイに当てはまるからといって、必ずガンを発症しているわけではありません。
どうしても心配な場合には、定期検診として胃カメラ検査・大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。
別の病気が原因のケースも
ガン以外でも、糖尿病・肝臓病・副鼻腔炎・歯周病・虫歯など、ニオイを出す病気は多くあります。
体臭や口臭の変化が気になるときは、別の原因も疑ったほうがよいでしょう。
体臭や口臭の変化が気になるときは、別の原因も疑ったほうがよいでしょう。
ニオイの特徴 | 疑われる病気 |
「甘酸っぱいニオイ」の体臭 | 糖尿病 |
「ツンとするニオイ」の体臭 | 肝臓病 |
「膿のようなニオイ」の口臭 | 副鼻腔炎 |
「野菜が腐ったニオイ」の口臭 | 歯周病 |
「ドブのようなニオイ」の口臭 | 虫歯 |
「食べ物」がニオイの原因になることも
- にんにく
- 香辛料
- にら
- アルコール
など、香りが強い食品を食べた後に、一時的に体臭が強くなることがあります。
また、普段の食生活が「肉類」や「脂肪分の多い食事」に偏っていると、体臭が強くなりやすいといわれています。
ニオイが気になる…病院に行くべき?
- 今までなかったニオイがする
- ニオイがきつくなってから元に戻らない
- 家族から「今までとニオイが変わった」と指摘された
などがあれば、一度病院を受診しましょう。
ニオイが変わるのは、何らかの体調の変化の現れのこともあります。
特に、臭いニオイは、体調不良のサインであることが多いので、放置せずに相談に行きましょう。
何科で相談すればいい?
体のどの部分からニオイが出ているのかでおすすめの診療科は変わります。
下記を参考に、診療科を選択するとよいでしょう。
下記を参考に、診療科を選択するとよいでしょう。
気になるニオイ | おすすめの診療科 |
口臭 | 歯科 |
鼻からのニオイ | 耳鼻いんこう科 |
おならのニオイ | 消化器内科 |
どこから臭っているか分からない | 内科 |
げんせん: epark.jp